韓国の浦項工科大学校(POSTECH)は1月29日、米国ラスベガスで1月初めに開催された世界最大級の電子・IT製品見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に同校の2021期生189名が参加したことを報告した。
共同パビリオンに関して特に注目すべきは、イノベーション賞を受賞した企業の数である。受賞企業の数は、昨年の5社から今年は10社に倍増した。POSTECH卒業生が設立したエデュテック企業フロースタジオ(Flow Studio)とポスコ(POSCO)が育成したフードテック企業ミッドバル(Midbar)の2社がベスト・オブ・イノベーション賞を受賞し、POSTECHの教員が設立したスタートアップ2社と学生によるスタートアップ1社を含む8社がイノベーションアワードを受賞した。
(出典:いずれもPOSTECH)
CESへの学生派遣は2023年に、新型コロナの影響を受けた学生にハイテクの現状と将来の方向性を体感させる1回限りの企画として実施されたが、2024年からは3年次を修了した在校生を対象に、広い世界を経験する定期プログラムとして実施されることになった。なお、科学に興味のある学生は、12月にスウェーデンで開催されるノーベルウィークとCESのどちらかを選択できる。
学生の派遣に加えて、POSTECHは今年、ポスコおよび慶尚北道と共同の展示ブースも企画した。110平方メートルの共同パビリオンには、POSTECHとポスコのベンチャープラットフォームがインキュベートした中小企業25社と慶尚北道がインキュベートした8社が出展した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部