2024年03月
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見る人の角度に応じた像を表示するホログラム実現 韓国POSTECH

韓国の浦項工科大学校(POSTECH)は2月13日、機械工学・化学工学部(Department of Mechanical Engineering and Department of Chemical Engineering)のロ・ジュンスク(Rho Junsuk)教授率いる研究チームが、見る人の角度に応じて複数の像を表示できるホログラムを可能にするメタサーフェス・ディスプレイ技術を開発したと発表した。この研究成果は、Nano Lettersに掲載された。

物体は見る人の位置によって異なって見える。この概念をホログラフィック技術に利用することで、見る角度に基づいて異なる像を表示し、映画のようなリアルな3Dホログラムを生成することができる。しかし、現在のところ角度に応じて光の分散を制御することが課題になっている。

(出典:POSTECH)

研究チームは、光の特性を精密に操作できる人工ナノ構造体であるメタサーフェスを活用することで、この課題に対処した。メタサーフェスは、非常に薄く軽量で、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)デバイスのような超小型ディスプレイへの応用が期待されている材料である。研究チームは、メタサーフェスを利用することで、ある角度で情報の特定の位相のみを伝達するように光を制御し、入射角に基づいて多様な像を生成するシステムを考案した。

実験において研究チームのメタサーフェスは、左円偏光に対して+35度と−35度の両方の角度で、それぞれ異なる3Dホログラフィー像を生成した。特定の偏光条件で、1つのメタサーフェスを用いて入射光に対して異なる像を生成したことは注目に値する。視野角が70度(±35度)と広いため、さまざまな方向から3Dホログラムを見ることができる。

研究を主導したロ・ジュンスク教授は、「この技術がVR/ARディスプレイや暗号化イメージング、情報ストレージなどの技術の商業化に大きく貢献する」との期待を示した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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