韓国の光州科学技術院(GIST)は4月18日、同院の先端フォトニクス研究所(Advanced Photonics Research Institute)とベトナム科学技術アカデミー(Vietnam Academy of Science and Technology:VAST)傘下の材料科学研究所(Institute of Material Sciences:IMS)がレーザー・光技術分野の研究協力に関する了解覚書(MoU)を締結し、VAST傘下の他の主要研究機関と共同研究分野での協力の進め方を検討するワークショップを開催したと発表した。

4月16日に行われたGISTと材料科学研究所(IMS)とのMoU調印式には、VAST傘下の物理研究所(Institute of Physics:IOP)とハノイ科学技術大学(University of Science and Technology of Hanoi:USTH)の関係者も出席し、相互に関心のある分野での共同研究と研究人材の交流における協力について話し合った。

翌17日に開催されたワークショップでは、両国の各機関が推進している研究分野が共有され、具体的な共同研究の推進に向けた議論が行われた。

先端フォトニクス研究所は2017年から、物理研究所(IOP)と継続的な交流やMoUの締結、共同研究論文の発表などを通じて信頼関係を構築している。今回の材料科学研究所(IMS)とのMoU締結は、ベトナムの主要研究機関との研究協力を拡大するものとなる。

先端フォトニクス研究所のコ・ドギョン(Ko Do-Kyeong)所長は、「当研究所は、2009年からさまざまな国際共同研究を実施し、アジアレーザーセンター(Asian Laser Center)を運営するなど、アジアにおける国際協力をリードし、レーザー分野の研究ハブとしての役割を果たしている」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部