ソウル国立大学校(SNU)は8月15日、ラオスのビエンチャンで、同校の研究者らの主導で行われているプロジェクト「持続可能なASEANのためのクリーンエア(Clean Air for Sustainable ASEAN)」に基づく大気質モニタリングステーション(AQMS)の第1回引渡し式が行われたことを発表した。
公衆衛生大学院のイ・キヨン(Lee Kiyoung)教授率いるCASAプロジェクトは、東南アジア諸国連合(ASEAN)全10カ国で、主要な大気汚染物質の発生源を分析し、大気汚染が健康に及ぼす影響を評価する活動を行っている。このプロジェクトは、ASEAN-韓国協力基金から2023~2026年の4年間にわたり1100万米ドルの資金援助を受けており、最終的にはASEAN地域の環境衛生分野における指針・政策策定に貢献することを目指している。
8月14日に開催されたAQMSの引渡し式では、イ教授のほか、在ラオス韓国大使館やラオス天然資源環境省、関係する地方自治体の高官らが出席した。ラオスには合計4つのAQMSが割り当てられ、最初のステーションは首都ビエンチャンに設置される。
引渡し式後には、ラオスの政府関係者を対象としたセミナーが開催され、イ教授らのプレゼンテーションの後、ラオスの大気汚染管理の現状とニーズについて政府関係者とのディスカッションが行われた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部