2024年11月
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国家AI戦略の政策方針を発表、AI世界トップ3を目指す 韓国MSIT

韓国科学技術情報通信部(MSIT)は10月11日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が議長を務める国家AI委員会の第1回会合で発表された「国家AI戦略の政策方針」の内容を公表した。

現政権発足以来、韓国は人工知能(AI)を重要な政策課題の一つと位置付け、「デジタル権利章典」(2023年9月)や「AI半導体イニシアチブ」(2024年4月)、「AIソウルサミット」(2024年5月)といった大統領主導のイニシアチブを立ち上げてきた。2024年現在、韓国は11の生成AIモデルを国内で開発しており、その数は米国(64)、中国(42)に次いで世界第3位となっている。

9月26日に発足した国家AI委員会で発表された「国家AI戦略の政策方針」は、韓国を「AI G3(世界トップ3)への飛躍を通じ、グローバルAIハブ」として確立することを構想している。このビジョンは、以下の4つの全国的な「AIフラグシッププロジェクト」と4つの基本政策方針を通じて推進される。

AIフラグシッププロジェクト:

  1. 国家AIコンピューティング・インフラの大幅拡充:先進GPUの能力を15倍に拡大し、国産AI半導体の商業化を支援
  2. 民間AI投資の大幅拡大:4年間(2024-2027年)で総額65兆ウォンに上る民間のAI投資を刺激し、政府主導でこの成長を後押し
  3. 包括的な国家AI変革(AI+X):2030年までにAI導入率を産業界で70%、公共部門で95%にするため、全国的なAI変革を推進
  4. AIの安全・安心とグローバル・リーダーシップの確保:堅固なAIの安全・セキュリティ能力を早期に確立し、グローバルなAIガバナンスの主導権を確保

4つの基本政策方針:

  1. スタートアップと人材の育成
  2. テクノロジーとインフラの革新
  3. 包括的で公正な環境の創出
  4. グローバル・リーダーシップの確保

尹大統領は、「我々は、世界のAI強国のトップ3(AI G3)に入るという野心的な目標を達成するため、国家を挙げての取り組みに乗り出す」と発表した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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