2025年02月
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将来のイノベーションを推進、若手AI人材育成プログラム公募発表 韓国MSIT

韓国科学技術情報通信部(MSIT)は2025年1月、人工知能(AI)分野のトップレベル若手研究者の支援を目的とする「2025 AIスター・フェローシップ・プログラム」の参加プロジェクトの公募を発表した。今年は、総額60億ウォンの予算で4つのプロジェクトが選ばれる。

AIスター・フェローシップ・プログラムは、AI産業における将来のイノベーションを推進できるトップレベルのAI人材の育成を目的として新設された。2025年から2030年にかけて、総額460億ウォン、1プロジェクトあたり年間約20億ウォン(初年度は15億ウォン)の資金提供を計画している。

支援の対象となるのは、AIの基礎分野および融合分野における革新的かつ挑戦的な長期研究プロジェクトで、毎年2~3件のプロジェクトが選定される。研究活動を支援するため、大学の研究室間のコンソーシアム形成が奨励される。さらに、各分野の主要企業との積極的な連携を促進することで、産学共同研究を強化し、AI産業をリードする中核人材の育成を目指す。

各プロジェクトは、若手研究者、すなわちポスドクまたは着任後7年以内の大学教員がプロジェクトリーダーとして主導的な役割を担う。また、若手がプロジェクト実行の中心になるようにするため、各プロジェクトに占める若手研究者の割合を50%以上とすることが義務付けられる。

MSITのICT政策局(Office of ICT Policy)のソン・サンフン(Song Sang-hoon)次官は、「AIは、少数の優秀な人材が産学双方のイノベーションを推進することができる分野です。世界のAI大国のトップ3に入るという韓国の目標を達成するため、トップクラスのAI人材の育成を積極的に支援していきます」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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