2025年03月
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官民共同で情報セキュリティ企業の中東進出拡大を支援 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は2月20日、韓国インターネット振興院(KISA)および韓国情報保護産業協会(KISIA)と共同で、国内の情報セキュリティ企業の中東進出拡大を支援することを目的とした「Kデジタル官民トレード・ミッション」をサウジアラビアとカタールで実施したと発表した。

サウジアラビアをはじめとする中東諸国は、韓国と緊密な協力関係を維持しており、韓国の情報セキュリティ技術に対する信頼も厚い。また、中東のセキュリティ市場は年率10%を超える急成長が見込まれ、今後大規模な市場開拓が期待できる。こうしたことを背景に、MSITは2025年の官民合同トレード・ミッションの最初の目的地として中東を選んだ。

今回のトレード・ミッションには、公募で選ばれた国内の情報セキュリティ企業と物理セキュリティ企業9社が参加し、サウジアラビアでのグローバルなテックイベント「サウジLEAP 2025」の韓国共同パビリオンに出展した。これとは別に、情報通信技術(ICT)企業12社が、サウジアラビアの現地パートナーとの商談やカタール投資庁(QIA)向けの会社説明会を行った。さらに、サウジアラビアの公共部門へのセキュリティ製品の企画・提供を担当する国営企業SITEとの会議も開催された。

今回のトレード・ミッションでは、約600件の商談が行われ、総額163万ドルを超える輸出契約を確保したほか、中東のバイヤーとの数多くのパートナーシップが成立した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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