韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、デジタルとテクノロジー関連のドメインに対する需要の高まりを受け、新たに4つのサードレベルドメイン(ai.kr、it.kr、io.kr、me.kr)を導入したことを発表した。これらのドメインは、2025年3月5日から登録可能となっている。

人工知能(AI)をはじめとする新興技術の急速な進歩に対応するため、韓国政府は関連政策を積極的に実施しており、その一環として22年ぶりに新たな.krドメインを導入した。

他国の類似のナショナルドメインは、年間約10万ウォン前後の費用がかかるが、新たな.krドメインは、年間約2万ウォン(登録機関によって異なる場合がある)という手頃な登録料で提供される。

各ドメインの本来の意味は、次の通りである。

• ai.kr--人工知能
• it.kr--情報技術
• io.kr--デジタルイノベーション
• me.kr--個人使用

一方で、「it.kr」に「IT item」(流行のハイテク製品)、「me.kr」に「Medical」(ヘルスケア・医療サービス)の意味を持たせるなど、ユーザーのニーズに応じて自由に解釈することもできる。

新しい.krドメインは、韓国国内に住所を持つ法人または個人であれば誰でも利用できる。登録は、15の認定ドメイン登録機関を通じて行われる。

MSITのオム・ヨル(Eom Yeol)情報通信技術政策局長(Director General for ICT Policy)は、「ブランド構築を目指す国内企業や個人がこれらのドメインを利用して、商標を保護し、ブランドアイデンティティを強化し、競争力を高めることを期待しています」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部