韓国政府は3月20日、国連公海等生物多様性(BBNJ)協定に基づく「国家管轄権の及ばない地域における海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する協定」を世界で21番目、東アジア諸国として初めて批准したことを発表した。
この協定は、国境を越えた公海における海洋生物多様性を保全し、その資源を持続可能に活用するための国際的な法的枠組みの構築を目指すもので、2023年6月に国連で採択、同年9月から署名受付が開始された。韓国では、国内の法的手続きを経て3月13日に国会が批准案を可決した。
協定が発効すれば、海洋保護区の設置や環境影響評価の導入、発展途上国への能力構築支援などを通じて、国際的な海洋生物多様性保護の取り組みが一層強化される見通しだ。本協定は60カ国が批准してから120日後に発効する。
韓国政府は今後、協定の円滑な履行に向けた国内法の整備や、国際的な海洋統治の枠組みづくりに積極的に関与する方針であり、この問題における国際的な協力を強化していく計画だ。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部