2025年06月
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ドイツ航空宇宙センターと通信・航法技術で共同研究 韓国・漢陽大学校

韓国の漢陽大学校(Hanyang University) は5月28日、傘下のBeyond-Gグローバルイノベーションセンター(Beyond-G)がドイツ航空宇宙センター(DLR)と次世代の移動通信および精密航法技術の共同研究に関する了解覚書(MoU)を締結したと発表した。

ドイツ・ミュンヘンで行われたMoUの調印式には、Beyond-Gセンター長のキム・ソンウ(Kim Sun-woo)教授が参加し、DLRのフロリアン・ダヴィッド(Florian David)教授と、次世代通信および航法分野における共同研究を開始することに合意した。協定に基づき、両機関は次世代移動通信システム、精密航法技術、および関連サービスプラットフォームの開発において協力する。今回の提携により、韓独両国における次世代通信産業の発展が促され、国際的な技術競争力の向上につながると期待されている。

キム教授は「DLRとの提携は、Beyond-Gのグローバル研究プラットフォーム戦略において重要な節目です。今回の連携を通じて、国際共同開発や人材交流がさらに進展することを期待しています」と述べた。また、「今後もグローバルネットワークの拡大に力を入れ、本学を未来通信分野の中心的な研究拠点として確立していきます」と語った。

DLRは、航空宇宙、エネルギー、交通、デジタル通信を専門とするドイツ政府主導の研究機関であり、特に通信・航法技術の分野で高い国際的評価を受けている。また、Beyond-Gセンターは、韓国科学技術情報通信部(MSIT)のグローバルリーディング研究センター(IRC)プログラムにおいて、次世代通信分野の中核拠点に選定され、2024年8月に設立された。現在は、6Gを基盤とするネットワーク技術、人工知能(AI)と衛星通信の融合による通信革新など、先進的な研究に取り組んでいる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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