2025年09月
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「主権AI基盤モデル」プロジェクト、5社の精鋭チームを選定 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は8月18日、国家プロジェクト「主権AI基盤モデル」でネイバークラウド(NAVER Cloud)社、アップステージ(Upstage)社、SKテレコム(SK Telecom)社、NC AI社、LG AIリサーチ(LG AI Research)社の5精鋭チームを選定し、GPU・データ・人材の支援とともに本格開発段階へ移行すると発表した。

選定は書類審査(15→10チーム)とプレゼン評価を経て行われ、技術力や戦略、社会的インパクトを総合評価した結果、5チームに絞られた。

ネイバークラウド社はテキスト・音声・画像・動画を統合する「オムニ基盤モデル」を開発し、全国規模のAIサービス基盤と「エージェント・マーケットプレイス」を構想する。

アップステージ社は国産FM「Solar WBL」を開発し、3年間でパブリックAIを1000万人超に提供、法務・製造・医療・金融などでB2Bを拡大する。

SKテレコム社は言語・マルチモーダル・アクションを融合する「ポストTransformer」型超大規模モデルで、汎用/専門エージェントや製造・自動車・ロボット分野のサービスを展開する。

NC AI社は「2000億パラメータ級」の国産LLMとマルチモーダルFMを開発し、産業普及を支援する「DomainOps」を構築。製造・流通・公共向けのモデルを展開し、Hugging Face Hubで公開する。

LG AIリサーチ社は「K-EXAONE」を開発し、モデル開発・産業エコシステム・B2C/B2B/B2Gサービスを推進する。

共通点は、ゼロからの基盤モデル開発に挑む主権AIの追求、商用利用も可能なオープンソース方針、マルチ/オムニモデルへの拡張である。

政府はデータを共同調達(100億ウォン)し2025年9月から提供、各チームに28億ウォンを支援し、放送映像データに200億ウォンを投じる。GPUはSKテレコム社がB200を1024基、ネイバークラウド社がH100を1024基供給し、他の3社には必要分を配分する。

今後は8月初旬に協定を結び開発を本格化、12月下旬に第一次評価で5→4チームへ絞り込む。MSITのペ・ギョンフン(Bae Kyunghoon)長官は「この取り組みはみんなのAIへの出発点です。政府はAI企業と機関の成長を支援します」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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