韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は11月20日、MSITと情報通信企画評価院(IITP)が9月17日に延世大学校新村キャンパスにて人工知能(AI)半導体イノベーションラボを開設したと発表した。
MSITは、世界的な需要の急増と技術的重要性の高まりを見せるAI半導体分野における高度人材の育成に注力している。MSITはIT研究センター(ITRC)プログラムの下、6つの大学をAI半導体研究センターとして指定し、学界が主導する革新的なプロジェクトを支援する。これに並行して、ソウル大学校(Seoul National University)、漢陽大学校(Hanyang University)、韓国科学技術院(KAIST)の3つの専門大学院プログラムを2023年から支援し、学生がAI半導体設計とAIソフトウェアの専門知識を身につけられるようにしている。
延世大学校のAI半導体イノベーションラボは、AI半導体システムに関する総合的な理解を深め、システムアーキテクチャ設計のスキルを養うことを目的とした専門コースの開講を予定している。また、産業界のニーズに応じた研究プロジェクトや学際的な教育・研究プログラムも運営する。
このAI半導体イノベーションラボは5つの研究ユニットを備える。
各研究ユニットでは、産業界の経験を持つ研究者や提携企業の従業員、大学院生が共同研究や技術研修、企業での実務研修を通じて協力する。提携企業は、サムスン電子(Samsung Electronics)などの韓国を代表するAI半導体企業が含まれ、大企業からスタートアップまで幅広く参加する。
MSITのリュ・ジェミョン(Ryu Je Myung)次官は、「NPU市場は未だ初期段階にあり、明確なグローバルリーダーが存在しないと思われます。これは韓国企業や研究者にとってチャンスです。政府は、主要な大学と世界的な企業が連携するAI半導体イノベーションラボを支援することで、これらのラボが次世代の中核となる人材を育成し、韓国のグローバル競争力を強化する真の拠点になることを確実にします」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部