2021年04月
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「ダイヤモンドベースの独自技術開発」 豪州で世界初の室温量子コンピューター稼働へ

オーストラリア国立大学(ANU)は3月24日、同大学の物理学者らがコンピューターで使用する画期的な技術を発明し、世界初の室温量子コンピューターの商品化を目指していることを発表した。

ANUの物理学者、マーカス・ドハティ(Marcus Doherty)博士とアンドリュー・ホーズリー(Andrew Horsley)博士が率いる、コンピュータハードウェア企業「量子ブリリアンス」(Quantum Brilliance)が、合成ダイヤモンドを利用して量子マイクロプロセッサを開発しているという。

現在、開発は最終段階にあり、オーストラリア政府が支援するハイパフォーマンスコンピューティング国家施設「ポージー・スーパーコンピューティング・センター(Pawsey Supercomputing Centre)に設置され、今年後半に稼働する予定。従来の量子コンピューターとは異なり、このコンピューターは動作するために極低温を必要とせず、成功すれば世界初の室温量子コンピューターとなることが見込まれている。

量子ブリリアンスCEOのホーズリー博士は、新しいコンピューターがオーストラリアと世界中の産業を変革するといい、「当社独自のダイヤモンドベースの技術により、ユーザーは当社の量子コンピューターを自分で稼働できるようになる。量子が新しい能力の創出にどのように役立つかを調査するためのツール一式を提供する」と独自技術の魅力をアピールした。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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