2021年09月
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2025年までに「ネットゼロ」へ、ニューキャッスルセンターから始動 CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は8月18日、同機構のエネルギー研究施設「ニューキャッスル・エネルギーセンター(Newcastle Energy Centre)」で2025年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)にすることを目指すと発表した。事業活動全体にわたるネットゼロ化に向けた実証試験施設となる。

ネットゼロ化の実証施設となるニューキャッスル・エネルギーセンター
(写真提供:CSIRO)

CSIROはニューキャッスル・エネルギーセンターに続き、CSIRO全体の排出量を2030年、間接的排出量とバリューチェーン全体での排出量を2050年までにネットゼロにするという目標を掲げる。

CSIROのラリー・マーシャル(Larry Marshall)最高経営責任者は、「国内で55カ所の施設を運営する大規模組織であるCSIROが排出量を削減することには多くの課題がある」としながらも、「それが実現できれば、他の大企業を触発し、オーストラリアの科学力を結集して排出量実質ゼロを目指すよう促せる」と述べた。

ニューキャッスル・エネルギーセンターの責任者を務めるグレゴリー・ウイルソン(Gregory Wilson)氏は、「エネルギー効率や再生可能エネルギーの生産、エネルギー貯蔵等の開発や評価において確かな実績があるニューキャッスル・エネルギーセンターは、実証試験の場として最適だ」と自信を見せる。同施設は既に「425キロワット(kW)の太陽光・風力発電の設備と、600キロワット時(kWh)の蓄電池設備」を有しているという。

今回発表された排出削減目標は、環境フットプリントの削減や組織文化の改善を含む、CSIROの持続可能性に向けた取り組みの一環として策定された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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