2021年12月
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高血圧管理と脳損傷の早期発見研究で200万豪ドルの助成金獲得 豪モナシュ大学

オーストラリアのモナシュ大学(Monash University)は11月8日、同大学理学部の2名の研究者が、国家保健医療研究会議(NHMRC)から合計200万豪ドル以上の助成金を授与されたと発表した。

生物科学科のフランシーン・マークス(Francine Marques)准教授と物理・天文学科のマーカス・キッチン(Marcus Kitchen)准教授は、革新的な研究プロジェクトの支援を目的とした NHMRCの助成金プログラム「Ideas Grants」からそれぞれ99万8,801豪ドル、106万5,590豪ドルの助成金を授与された。その他、同大学から36名の研究者が助成金を授与され、同大学が獲得した助成金の総額は4,132万8,701豪ドルとなった。

マークス准教授のプロジェクトは、血圧調節における腸内pHの新たな役割をテーマとしている。腸内微生物が繊維を消化する際に産生される物質に腸内pHを下げる効果があることが発見されており、このことは、将来の高血圧管理に重要な影響を及ぼす可能性がある。

キッチン准教授は、出生時の脳損傷を早期発見するための、位相差法による神経画像(phase-contrast neuroimaging)技術を研究している。現在の画像診断では検出が難しい微妙な脳損傷を早期にかつ正確に発見し、乳児の生涯的な予後を改善する画像技術の開発を目指している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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