オーストラリア政府は、第2回の「オーストラリア-インドサイバー・基幹技術パートナーシップ(Australia-India Cyber and Critical Technology Partnership: AICCTP)」プログラムの下で助成金を交付する、5つの共同プロジェクトを発表した。4月22日付。
AICCTPは、安定し繁栄したインド太平洋に向けた同政府の優先事項の達成を促す、1,270万豪ドル(約11 億円)規模のプログラムである。人工知能(AI)や次世代通信(5G・6G)、IoT(モノのインターネット)等の基幹的な新興技術に関する倫理基準の策定に向けて協力する豪州とインドの組織を支援する。
今回選出された組織とプロジェクトは以下の通り。
- オーストラリア国立大学(ANU)とデリー国立法科大学(NLUD):「開かれ、自由で、ルールに基づくインド太平洋という両国共通のビジョンに合致するブロックチェーンの技術基準の形成」
- Consumer Unity and Trust Society(CUTS)(インドの非政府非営利組織)とAustralian Risk Policy Institute(ARPI)(豪州の非政府非営利組織):「倫理的6G―6Gの倫理的枠組みの要素を特定し、インドと豪州に機会を創出する」
- ビクトリア大学(Victoria University)とグジャラート国立法科大学(Gujarat National Law University):「豪印間の越境データ流通―データ、サイバーセキュリティ、AI、量子、新技術の法・政策・倫理基準を理解する」
- InQ Innovation(豪州のコワーキングスペース事業者)とWE Hub Telangana(インド・テランガナ州政府のスタートアップ支援組織):「豪印二国間のサイバー・基幹技術への市場アクセスと、女性が主導するテクノロジービジネスのための支援プログラム 」
- オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)とCentre for Internet and Society(CIS)(インドの非営利組織):「インド太平洋におけるAIの技術標準に関する技術外交・交渉ガイド
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部