オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、インドネシア・バリで、持続可能性に向けた技術に取り組むスタートアップ企業による「デモデー(Demo Day)」を開催。生分解性の農業資材や廃棄物技術等、幅広い分野のイノベーションが発表された。2022年11月3日付。
これらのイノベーションは、CSIROがインドネシアの教育・文化・研究・技術省(Ministry of Education, Culture, Research and Technology)等の機関と共に運営する二国間の共同イノベーション拠点「Plastics Innovation Hub Indonesia」から生まれた。
CSIROの東南アジア諸国連合(ASEAN)部長のアメリア・ファイフィールド(Amelia Fyfield)氏は、「ディープテック(deep-tech)を実世界の解決策へと転換するイノベーターを支援することは、この地球規模の問題の解決において非常に重要である」と指摘。そのうえで「究極的には、プラスチックには国境がない。隣国同士が共有する問題だと認識することで初めて、長期的な解決策を見出すことができる」と、二国間協力の重要性を強調した。
この「デモデー」はG20サミット(2022年11月15・16日)に先立ち開催された海洋プラスチック汚染に関するイベント「Road to G20: Beating Plastic Pollution from Source to Sea」の一環。
(提供:いずれもCSIRO)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部