オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO) は、サトウキビの生育状態のモニタリングと評価を行うための人工知能(AI)を用いたシステムを開発したと発表した。このシステムは、農家の大切な作物を守り、その生産力を維持することに役立つとしている。
サトウキビの栄養ストレスや水ストレス、葉の病気などの情報と土壌水分センサーからの情報をモバイルアプリによって農家に提供する。このシステムは、サトウキビだけでなく、米や果物、野菜、花卉(かき)、工業作物などに適用・応用できる。また、林業や水産養殖業などの産業にも応用可能という。
このプロジェクトは、CSIROが運営するベトナムの開発支援プログラムであるAus4Innovation から資金提供を受け、オーストラリアのウーロンゴン大学(UOW)とベトナムのテクノロジー企業であるビグリーン(VIGREEN)社によって行われた。開発された技術は、ベトナムのタインホアでサトウキビの最大の買い手となっているラムソンシュガー(Lam Son Sugar Company)社に移管され、ベトナムの農家を支援する。
(提供:いずれもCSIRO)
2022年11月25日付け発表。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部