2023年12月
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新技術への対応に向け計量法を改正―2026年に施行 豪政府

オーストラリア政府は、2026年春の施行を目指して、計量法(measurement legislation)の改正を行うと発表した。11月8日付。

(出典:豪政府)

計量に関する基準や規則は国家の経済や生活水準において非常に重要な役割を果たしており、正確な計量は国際取引の基礎となる。豪州の現行法は同国の計量政府に対する消費者の信頼を支えている一方で、規範的(prescriptive)で柔軟性を欠き、新技術の導入に対応していない。

今回の改正は、変化する商慣行と計量のニーズに対応することを目的としており、以下のような法を目指している。

  • より原則主義(principles-based)かつ柔軟である。
  • 業界の投資信頼度を向上する。
  • 消費者が引き続き支払った金額に見合うものを確実に得られるようにする。
  • 引き続き企業が公平な競争条件で運営するための基盤を提供する。

改正のより具体的な目標は次の通り。

  • 業界のより迅速な新技術の商用化と市場投入を助ける。
  • EV充電設備のニーズや代替燃料基準への対応など、豪州の2030年の排出削減目標と2050年のネットゼロ目標を達成するための手段を支援する。
  • 貨物や廃棄物回収などのサービスに新たに対応するなど、売り手と買い手の保護を強化する。

この改正は、1960年に制定された現行法に対し、国家計量機関(NMI)が主体となって2017~21年に実施した見直し(review)に基づいている。豪政府は2026年4月に予定される改正法の施行に向け、2024年半ばから移行に向けた関係者とのコミュニケーションを開始する。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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