2024年02月
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デジタルヘルス・医療テックのイノベーションを支援するプログラム開始 豪州

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は1月22日、デジタルヘルス・医療テクノロジー部門における企業の研究開発を支援するプログラム「Innovate to Grow」に参加するスタートアップや中小企業(SME)を募集していると発表した。

(出典:CSIRO)

このプログラムは重要な部門における革新的な技術・アイデアの発展に取り組む豪州のSMEを支援することを目的としている。参加費は無料で、10週間にわたりオンラインで実施される。

CSIROの生物医学製造主任研究員(Biomedical Manufacturing Research Director)のスージー・ニルソン(Susie Nilsson)教授は、「Innovate to Growは、共同研究・開発を通じて自社の技術を次のレベルへと進める方法について業界専門家からの貴重な知見を得られる、またとない機会となる」と語る。

参加者はCSIROや大学のメンターと協力して技術面・ビジネス面の課題に取り組みながら、研究開発機会や研究機関との連携方法、研究開発助成の申請書作成方法について学ぶことができる。さらに、CSIROの「Kick-Start」プログラムを通じたマッチングファンド(dollar-matched)式の研究資金助成に応募する資格も得られる。

プログラムは3月14日より、主に次の分野に取り組む限られた数のSMEを対象に実施される。

デジタルヘルス

  • 治療学、ケア
  • 医療システム分析
  • 生物医学情報学(Biomedical informatics)・データモデリング

医療テクノロジー

  • 診断、バイオセンサー、バイオメディカルデバイス
  • 創薬
  • ワクチン、生物学的治療薬

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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