オーストラリア科学アカデミー(Australian Academy of Science)は2月1日、ロシアとの戦争により被害を受けているウクライナ人研究者の支援を目的としたプログラム「ウクライナ-オーストラリア研究基金(Ukraine-Australia Research Fund)」の第2ラウンドの助成対象者を発表した。
今回のラウンドではウクライナ人研究者による次の2つの活動の資金として、総額40万5,000豪ドルを支給する。
- 豪州への短期滞在:研究活動や学会への参加を目的とした短期滞在の資金として、15名のウクライナ人研究者に対し総額20万5,000豪ドルを支給する。受け入れ機関は次の通り。
- モナシュ大学(Monash University)
- クイーンズランド大学(University of Queensland)
- シドニー大学(University of Sydney)
- シドニー工科大学(University of Technology Sydney)
- オーストラリア国立大学(Australian National University)
- メルボルン大学(University of Melbourne)
- 設備へのアクセス:豪州の最先端研究設備の利用に加え、ウクライナから豪州へのサンプルの送付や豪州機関での解析に必要な費用を助成する。今回、9名の研究者に対し、総額20万豪ドルを支給する。対象の研究施設には以下が含まれる。
- アストロノミー・オーストラリア(Astronomy Australia)
- オーストラリアゲノム研究施設(AGRF)
- オーストラリア国立大学
- オーストラリアプロテオーム解析施設(Australian Proteome Analysis Facility)
- バイオプラットフォームズ・オーストラリア(Bioplatforms Australia)
- ビクトリア州王立植物園
- カーティン大学(Curtin University)
同プログラムはブレイクスルー賞財団(Breakthrough Prize Foundation)から出資を受けている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部