オーストラリアとシンガポールの両政府は、シンガポールで、人工知能(AI)における協力に関する了解覚書(MoU)を更新した。
このMoUは両国が2020年に締結したMoUを更新するものであり、AI技術の民生利用に向けたより良い協力の枠組みを提示している。このMoUの目的には以下が含まれる。
- 両国のAIエコシステム間でのベストプラクティスの共有
- AI技術、AI市場、AI人材へのアクセスの向上
- AIの商用利用に向けた研究・産業活動間のつながりの構築
- AIに対する人間中心のアプローチの優先
MoUでは協力の形態として以下を挙げている。
- AIの安全性や倫理、サイバーセキュリティ、ガバナンスに関する情報交換や共同プロジェクト
- AIソリューションの展開を実証する試験環境の設置
- 共同のセミナーやシンポジウムの企画
- 事業開発や技術提携ミッション、ビジネス機会マッチングの企画
- 共同研究開発イニシアティブの立ち上げ
- 資源、データ、インフラの共同利用
- 研究者や政策立案者、ビジネスプロフェッショナル、学生、技術専門家の交流
また、協力の優先分野として以下を挙げている。
- AIの開発・展開
- 人材
- 倫理・ガバナンス
- 安全性・標準
豪政府は「安全で責任あるAIへの先導的な取り組みのために協力できることを楽しみにしている」と述べた。
(2024年12月16日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部