2025年02月
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産業成長プログラム、中小企業の技術商用化を支援 豪政府

オーストラリア政府の産業・科学・資源省(Department of Industry, Science and Resources)は1月10日、豪政府の「産業成長プログラム(Industry Growth Program:IGP)」の下で、2650万豪ドルを超える助成金の提供を通じて中小企業の技術商用化を支援してきたことを伝えた。

(出典:豪政府)

IGPは、豪政府の国家再建基金(National Reconstruction Fund)の優先分野における産業主導の技術商用化を支援する、2023年に開始された3億9200万豪ドルのプログラムである。革新的なアイデアを持つスタートアップや中小企業に開発や商用化に関する助言を提供するアドバイザリーサービスと、アドバイザリーサービスを受けた企業が申請できるマッチドファンディング(matched funding)方式の助成金から成る。

これまで助成金を獲得した20社の企業には、以下が含まれる。

  • アリュームエナジー(Allume Energy)(377万豪ドル):集合住宅に住む人々が建物の太陽光発電をより活用できるようにする技術の拡大を目指す。
  • シードターミネーター(Seed Terminator)(310万豪ドル):雑草の種子を収穫期に機械で破砕する技術の規模拡大を目指す。
  • ハーベストビー(Harvest B)(220万豪ドル):肉製品の代替となる、ソラマメを原料としたグルテンフリーの植物性タンパク質を開発する。
  • サイボーグダイナミクスエンジニアリング(Cyborg Dynamics Engineering)(59万7000豪ドル):軍事、保全、消防などでのロボティクスの活用に向けた、産業グレードの自律性技術群を開発する。

同プログラムでは、アドバイザリーサービスの申請を継続して受け付けている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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