オーストラリア政府は1月20日、20億豪ドルを投じて、アルミニウム製錬業者の脱炭素化を支援する制度「グリーンアルミニウム生産クレジット(Green Aluminium Production Credit)」を導入することを発表した。
(出典:豪政府)
この制度は2028-29年から開始される予定である。概要は以下の通り。
豪政府は今後3年間で150万豪ドルを投じてグリーンアルミニウムの基準の策定審議を行い、同制度の最終的な設計や適格基準を決定する。
グリーンメタルは、豪政府が掲げる脱炭素化支援計画「Future Made in Australia」における優先事項の1つであり、豊富な鉱物資源と再生可能資源、確立された鉱業・金属産業を有する豪州にとって、新たな競争力をもたらす機会と考えられている。
豪州のアルミニウム産業は世界的にも競争力が高く、同国の経済・雇用において重要な役割を果たしている。同産業は現在、国内で1万3000人分の直接・間接雇用を生み出しており、今回の支援策はさらなる雇用創出につながると期待されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部