ニュージーランドのカンタベリー大学(UC)は6月26日、ニュージーランド政府のビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)のエンデバー基金Smart Ideasラウンドにおいて、提出した14件中5件が採択され、35.7%という過去最高の成功率を達成したと発表した。
エンデバー基金は、ニュージーランドに多大な利益をもたらす可能性を秘めた、有望かつ革新的な研究アイデアを促進・迅速に検証することを目的とし、初期段階のハイリスク研究を支援することで、国の科学ポートフォリオの刷新と多様化を目指している。
今回のSmart Ideasラウンドでは、ニュージーランド国内から161件のプロポーザルが出され46件が採択された(採択率約28%)。国内平均採択率と比較して、UCの採択率が高いことは、UCで開発されている研究の深さと質がニュージーランドの抱える課題と関連していることを示している。
シェーン・レティ(Shane Reti)科学・革新・技術相は、「これらの研究は、現実の世界に影響を与えるものです。ニュージーランドにとって新たな経済的機会を創出しながら、国家的な課題に取り組むことを目指しています」と語る。UCからは以下の5つの研究プロジェクトが採択された。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部