台湾科技部がチェコの科学技術機関を訪問、チェコ宇宙産業連盟とMOUに調印

台湾科技部(MOST)のツンツォン・ウー(Tsung-Tsong Wu)部長率いる代表団が10月25日、チェコ政府の「研究・開発・イノベーション協議会(RVVI)」、チェコ科学アカデミー(CAS)、チェコ技術庁(Technology Agency of the Czech Republic)を訪問し、科学技術分野における協力について議論した。

同日、台湾宇宙産業開発協会(Taiwan Space Industry Development Association)のジョンシン・ウー(Jong-Shinn Wu)会長は、台湾・チェコ協力会議(Taiwan-Czech Cooperation Conference)のオープニングセレモニーで、チェコ宇宙産業連盟(Czech Space Industry Alliance)の代表者と宇宙産業に関する了解覚書(MOU)に調印した。台湾側はこの覚書において、宇宙産業におけるチェコとの協力を強化することに加え、ヨーロッパ市場に進出する国内企業を支援することを目標としている。

チェコ政府の専門家諮問機関であるRVVIを科技部が訪問するのは今回が初めてとなる。台湾が重点を置くプレシジョン・ヘルス、サイバーセキュリティ、量子等の6つの産業分野は、RVVIが促進するチェコのイノベーション戦略計画(2019年~2030年)の内容とも合致している。両国の代表者は、科学技術に関する連携強化に積極的に取り組む意思を表明した。

CASとチェコ技術庁への訪問でウー部長は、台湾の「5+2」産業イノベーション政策や6大開発計画を紹介し、CAS及びTACRとの協力の重要性を強調した。科技部とTACRが2022年に台湾で開催を計画している第7回台湾・チェコ技術デー(Taiwan-Czech Technology Day)に関し、サイバーセキュリティ、人工知能(AI)、材料工学、バイオテクノロジー等の主要テーマを確認した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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