スロバキア代表団が台湾の科学技術関連施設を訪問

スロバキアのカロル・ゲレク(Karol Galek)経済副大臣が率いる代表団が、台湾科技部(MOST)を訪問し、ツンツォン・ウー(Tsung-Tsong Wu)部長と会談した。2021年12月7日付。スロバキア代表団は経済省や外務・ヨーロッパ省等政府機関の代表者と、スロバキア科学アカデミー(SAS)等の学術機関の代表者で構成される。

会談でウー部長は、台湾代表団による10月のスロバキア訪問から間もない今回の訪問に感謝を表明した。

そのうえで、台湾とスロバキアの科学技術連携の促進に尽力するという科技部の意向を強調し、新竹サイエンスパーク(Hsinchu Science Park)とスロバキアの科学技術リサーチパーク(Science and Technology Research Parks)の連携プログラム等を通じた協力拡大への期待を述べた。ゲレク経済副大臣は高官レベルの対話機会を得られたことへの謝意を表明した。科技部の代表者はスロバキア代表団に、科技部の産学連携戦略や台湾の半導体・微細電子工学の状況を説明した。

スロバキア代表団は滞在中、新竹サイエンスパーク、国家宇宙センター(NSPO)、台湾半導体研究所(TSRI)を視察。新竹サイエンスパークはコシツェ工科大学(TUKE)と、NSPOはスロバキア投資・貿易開発庁(SARIO)との了解覚書(MoU)への調印を予定。

ウー部長は、量子情報分野でのSASとの協力を拡大し、ヨーロッパとの連携への道筋をつけたいと考えているという。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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