フルブライト研究員で韓国のイノベーション政策を研究 米イリノイ工科大学の政治学教授

米イリノイ工科大学(Illinois Institute of Technology)のマシュー・A・シャピロ(Matthew A. Shapiro)教授(政治学)が、2022~2023年度の米フルブライトプログラム(Fulbright United States Scholar Program)の助成を受け、韓国のイノベーション政策を研究することが決まった。Eurekalert!が5月10日に伝えた。

シャピロ教授は経済学と公共政策が交わる領域を研究対象とし、国家のイノベーションシステムを通じて持続可能な開発に貢献する方法や環境・エネルギー問題への対応を研究している。

「私の研究の焦点は、米国・中国との『グリーンな』技術志向の共同研究を増やすための韓国のイノベーション政策を策定する方法です」とシャピロ教授は語る。

しかし、「現在の米中間の緊張を考慮し、韓国のイノベーション政策において、経済・安全保障的な懸念に関したいずれかの国の疎外を避ける方法にも焦点を当てるつもりです」とも。

シャピロ教授は韓国のソウルを研究拠点とし、科学技術のハブ都市である大田市等の地域にも赴く。重要な政府関係者、研究者、エネルギー関係の非営利組織に話を聞き、韓国のグリーン技術に関するイノベーション政策の基礎となる特定の政策に関する動機や機構を解明するという。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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