台湾の工業技術研究院(ITRI)は6月14日、リトアニア政府のヨヴィタ・ネリウプシエネ(Jovita Neliupšienė)経済・イノベーション省(Ministry of the Economy and Innovation)副大臣が率いる代表団の訪問を受け、半導体・レーザー産業における協力について話し合った。
台湾の工業技術研究院(ITRI)を訪問したリトアニア政府代表団
(提供:ITRI)
今回のリトアニア政府代表団による台湾訪問は、3月にITRIがリトアニアを訪問した答礼訪問。5月の両国間の経済対話会議(Lithuania-Taiwan Economic Dialogue Conference)で示された行動計画の一環でもある。ITRIはリトアニアの基礎研究を補完しうる半導体関連の技術成果について理解を深める機会を提供した。会議ではさらに、工業化に関するITRIの経験の共有、半導体の産業チェーンの確立、関連人材の育成等が議論された。
ITRIのエドウィン・リウ(Edwin Liu)院長は、リトアニアはピコ秒レーザー分光計等のレーザー技術の世界的リーダーである一方で、台湾は世界最先端のウエハー製造技術を持つと言い、「ITRIとリトアニアが協力することで、お互いの強みを生かして半導体開発を促進できる」と期待を語った。
リトアニアのネリウプシエネ副大臣は、同国が持つレーザー・光エレクトロニクス産業での強みにより、台湾とのパートナーシップにおいて多くの機会を創出できると信じているとした。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部