SCF Small Cell Awardに省エネ「5G O-RANシステム」 台湾ITRIなどが共同開発

台湾の工業技術研究院(ITRI)は7月7日、同院と電子機器製造企業ペガトロン(Pegatron)が共同開発した省エネルギーの「5G O-RANシステム」が、ロンドンで開催された「SCF Small Cell Award 2022」で、スモールセルのための優れた商用ソフトウェア・サービス技術として表彰されたと発表された。

ITRIなどが受賞した「SCF Small Cell Award 2022」

スモールセルに関する国際的な業界団体スモールセルフォーラム(Small Cell Forum:SCF)の予測によると、企業向けのスモールセルは5G無線2026年に運用開始される5G無線装置の62%を占める。SCFが主催するこのアワードは、スモールセル技術の開発で飛躍的な進歩を成し遂げ、業界に貢献した技術を表彰している。

2022年のほかの受賞者には、米クアルコム(Qualcomm)、楽天、スウェーデンのEricsson(エリクソン)等、5G・通信業界のキープレイヤーが含まれる。

ITRIの情報通信研究所(Information and Communications Research Laboratories)のパンガン・ティン(Pang-An Ting)所長は、このシステムの3つの主な特徴として以下を挙げている。

  1. 1. 高い展開効率(ワンクリックで基地局のシミュレーションとプライベートネットワークのプランニングを実行)
  2. 2. 省エネルギー(AIを用いたフローのモニタリング)
  3. 3. スマートなモジュール化(特定業種向け5Gの柔軟なプライベートネットワークを実現)

省エネルギーの5G O-RANシステム
(提供:いずれもITRI)

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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