洋上風力発電・港湾振興政策・バイオマスの役割を共有 台湾と英国がエネルギー対話

台湾の経済部能源局(Bureau of Energy)は、大使館に相当する台北駐英国台弁事処(British Office Taipei)と共同で、第4回台湾・英国エネルギー対話(Taiwan-UK Energy Dialogue)を開催した。7月5日付け。

台湾・英国双方の政府機関やから専門家が招かれ、洋上風力発電や港湾振興政策、温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)の実現に向けたバイオマスの役割や排出削減政策に関する知識や体験を共有した。

開会挨拶を行った王美花(Wang Mei-Hua)経済部長は、「3月に発表した、2050年までのネットゼロ達成に向けた台湾の計画では、エネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を増やすことを主要な戦略の1つとしている。低炭素エネルギーの開発とネットゼロ達成という目標を共有する英国とは引き続き、エネルギー分野に関する意見を交換できればと考えている」と述べた。

同じく開会挨拶を行った台北駐英国台弁事処のジョン・デニス(John Dennis)代表は、「我々のパートナーシップは、洋上風力分野で最も顕著に拡大するかもしれない。今回合意に至った共同プロジェクトにより、エネルギー・気候変動対策における我々の連携がさらに深まると確信している」と語った。

この対話の中で、台湾港務株式会社(Taiwan International Ports Corporation)と英国は、台湾の洋上風力発電用港湾設備に関して協力することで合意した。さらに台湾と英国は、以前からの計画に基づき、電力網の改革に関しても協力する。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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