半導体分野でデュアルディグリープログラムを構築 インドと米国

インド工科大学マドラス校(IIT-M)は、半導体に関するデュアルディグリープログラム構築のために米国パデュー大学と提携したと発表した。11月3日付け。両校は今後、半導体およびマイクロエレクトロニクス分野の教育・研究において、協力を強化する。

このデュアルディグリープログラムは、半導体業界の拡大するニーズに対応する革新的かつ協力的なカリキュラムを重視している。半導体デバイス、チップ製造、回路・システムに関連するテーマへの取り組みへの深い関心や、高い基礎学力を持つ学部生が、大学院入学の候補者となる。これにより、高度な人材の迅速な立ち上げが可能となり、次世代の半導体人材を確保可能となる。

このパートナーシップは、半導体のサプライチェーン・マネジメント、チップ設計、パッケージング、システムアーキテクチャ、高度な製造方法などの分野での研究協力が重視されている。また、期待される成果として、マイクロエレクトロニクスへのニーズの高まりや製造トレンドの変化から生じるグローバルな課題に対応するための人材輩出が含まれている。さらに、この協力関係には、教員や研究者の交流、共同研究や発見、学習・教育、関与などの側面も想定されている。

IIT-MのV・カマコティ(V. Kamakoti)学長は、この協力関係のユニークな側面を強調し、「半導体に関するインドのミッションは、マイクロエレクトロニクス製品の大規模な開発・展開を視野に入れている。このパデュー大学との提携は、半導体エレクトロニクス分野において私たちが取り組んできたハイレベルな人材育成を確実に強化する」と表明した。

パデュー大学次期学長兼戦略イニシアチブ担当副学長であるムン・チャン(Mung Chiang)教授は、パデュー大学とIIT-Mのパートナーシップの深さを指摘し、「パデュー大学にはすでにインドから2700人以上の学生が在籍している。パデュー大学はインド、特にIIT-Mと長く深い戦略パートナーシップを築いている」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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