解体が容易な太陽電池モジュールに「テュフラインランド」認証 台湾

台湾の工業技術研究院(ITRI)は、同院が開発した「解体が容易な太陽電池(PV)モジュール(Easy-dismantled Solar Panel Module)」が、高い安全性と信頼性により、国際電気標準会議(IEC)の規格を満たし、国際認証機関テュフラインランド(TÜV Rheinland)の認証を取得したと発表した。10月27日付け。

同院は、台湾の最大手ソーラーパネルメーカーであるユナイテッド・リニューアブル・エナジー(United Renewable Energy:URE)および台湾の薄膜材料メーカーであるサン・ファン・ケミカル・インダストリー(San Fang Chemical Industry)と共同でこのモジュールを開発した。

新開発の封止材により、太陽電池パネルモジュールのフルリサイクルが可能となり、リサイクル価値が高まる

このモジュールは破砕・分解せずに完全にリサイクルすることが可能で、回収したシリコンやガラスは再び使用できる。ITRIの研究開発チームの推定によると、利用停止後のPVモジュールのリサイクル価値は1ギガワットあたり1,800万ドルから7,400万ドルに高まる。

ITRIのアレックス・Y.M.ペン(Alex Y.M. Peng)副院長は「ITRIは循環型設計を採用して従来のPVモジュールを再構築した」と語る。この設計は新たな封止材(encapsulant)を用いることから始まり、バックプレーン、セル、設置架台の製品ライフサイクルも考慮に入れた。この技術により、PVモジュールの炭素排出量は50%以上削減されると推定されている。

このモジュールは既に台湾の基隆島(Keelung Island)、澎湖(Penghu)、南フランスで検証されている。台湾でソーラーパネルを設置する際に必要な認証Voluntary Product Certification(VPC)も2023年第1四半期に取得予定であるという。

テュフラインランド(TÜV Rheinland)の認証を掲げるITRIのペン副院長(右)
(提供:いずれもITRI)

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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