台湾の工業技術研究院(ITRI)は、同院の「AI水槽(AI Aquarium)」が「CES© 2023 Innovation Awards」の受賞者に選出されたと発表した。
AI アクアリウムは海洋生物情報の視線追跡とインタラクティブな情報表示を可能にする
(提供:ITRI)
このアワードは全米民生技術協会(CTA)が年に1回、消費者向け技術の優れた設計や工学技術を表彰するものである。AI Aquariumはスマートな双方向型(interactive)ディスプレイ技術の設計と展示方法の大きな進歩をもたらしたことを評価され、2,100件の応募技術の中から「仮想・拡張現実」カテゴリの受賞者に選ばれた。ITRIがCESのアワードを受賞するのは10回目となる。
世界初の「インテリジェント水槽」であるAI Aquariumは、仮想世界と現実を融合する技術を用いて、海の生き物の情報を来館者の視線に合わせてリアルタイムで表示する。ジェスチャーを用いて、水槽に触れずに直感的に操作することもできる。
ITRIのエドウィン・リウ(Edwin Liu)院長は、この技術はスマートディスプレイ、AI認識、人間とコンピューターの相互作用(HCI)技術を統合したものであり、「ポストパンデミック時代のニーズと没入型体験のトレンドに対応する」と語った。
この技術は2023年1月に米ラスベガスで開催されるCTAのテクノロジー見本市「CES」で展示される予定。
2022年11月21日付け発表。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部