ヒラタケ、揮発性ケトンを用いて線虫を麻痺させ捕食 台湾・中央研究院

ヒラタケは「食虫(carnivorous)キノコ」であり、何らかの毒を用いて線虫をすばやく麻痺させ捕食することが知られていた。今回、研究チームは、菌糸上の棒付きキャンディーのような形の構造(toxocyst)が線虫を殺す働きを持っており、この構造内に「3-オクタノン」というケトンの一種である揮発性化合物が存在することを発見した。

チームは線虫に3-オクタノンを与え、ヒラタケの菌糸と線虫が接触した際に生じる迅速な麻痺、カルシウム流入、神経細胞の死を再現した。さらにこの物質により細胞膜の完全性が破壊され、その結果として、細胞外のカルシウムが細胞質基質とミトコンドリアに流入し、生物体全体へと細胞死が広がることがわかった。

この研究には京都大学の中沢威人博士と本田与一博士らが協力した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る