脊髄性筋萎縮症の治療へ、マイクロRNAを発見 台湾

台湾の中央研究院(Academia Sinica)は3月21日、同院と高雄医学大学(KMU)の共同研究チームが、特定のスモールRNAのファミリーが脊髄性筋萎縮症(spinal muscular atrophy:SMA)と関連していることを突き止めたと発表した。研究の結果は、Molecular Therapy - Nucleic Acidsに掲載された。

同院の分子生物学研究所(Institute of Molecular Biology)のジュンアン・チェン(Jun-An Chen)博士の研究チームとKMUのユージー・ジョン(Yuh-Jyh Jong)博士の研究チームは、マイクロRNA-34とMiR34という、小分子の制御性RNA(regulatory RNA)のファミリーがSMAの疾患進行に関連しており、これらのRNAを薬物療法の有効性を評価するための臨床バイオマーカーとして応用できる可能性があることを発見した。

この発見は、スモールRNAがSMAの病理にどのように関与しているかについて新たな洞察をもたらすものであり、新しいSMA治療プロトコルに役立つ全く新しい方法となる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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