廃棄物削減・有効利用へ、インドネシアと研究協力 台湾

台湾科技大学(Taiwan Tech)は、インドネシアの学術機関との共同イニシアチブとして、昨年開設した科学技術イノベーションセンターを通じて、廃棄物削減や持続可能な材料利用、クリーンな生産方法に関する研究を進めている。

Taiwan Techとインドネシアのスラバヤ工科大学(ITS)、ウイディアマンダラ・カトリック大学(WMSCU)等は2022年に、循環経済と持続可能な資源利用に関する研究を行う科学技術センターとして、循環経済・グリーン先進資源のための科学技術イノベーションセンター(Science and Technology Innovation Center for Circular Economy and Green Innovative Resources:STIC-CEGIR)を開設した。センターには、台湾政府とインドネシア政府の両方が財政支援を行っている。STIC-CEGIRの所長は、Taiwan Techの化学工学部(Department of Chemical Engineering)のジーチョン・リュウ(Jhy-Chern Liu)教授が務める。

STIC-CEGIRでは特に、石炭フライアッシュや使用済み漂白粘土といった産業副産物や廃棄物を建設材料として再利用することに重点を置いており、革新的な方法や技術の開発により、これらの廃棄物を価値ある資源に変え、環境への影響を低減し、資源効率を向上させることを目指している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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