仏研究機関と6G技術協力に関する覚書を締結 台湾

台湾の工業技術研究院(ITRI)は6月9日、スウェーデンで開催された2023 EuCNC & 6Gサミットに参加し、フランスの大手研究機関EURECOMと6G技術協力に関する了解覚書(MoU)を締結した。

覚書に調印したパンガン・ティン(Pang-An Ting)博士(左)ら
(出典:ITRI)

覚書に基づき双方は、基地局業界のレーダー検知の統合を容易にするJCAS(Joint Communication and Sensing)、大手通信会社の省エネ・低消費電力要件を満たす再構成可能インテリジェントサーフェス(Reconfigurable Intelligent Surface:RIS)、AIネイティブネットワーク、ソフトウェアとハードウェアのシームレスなセキュリティ相互接続を可能にするOpen RANアーキテクチャ等の分野で協力する。

この協力により、台湾の産業界、学術界、研究機関がEUの6Gプロジェクト提案や初期検証・試験に参加する機会が開かれることが期待される。両者はまた、定期的な人材交流、セミナー、共同研究提案を通じて、6G技術の可能性を探るための取り組みを実施する予定である。

覚書に調印したITRIの情報通信研究所(Information and Communications Research Laboratories)所長のパンガン・ティン(Pang-An Ting)博士は、この協力の狙いは先端技術の共同開発を通じて台湾の産業に新たな機会をもたらすことにあると述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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