半導体人材育成へ中高生の半導体教育プロジェクト実施 台湾

台湾の陽明交通大学(NYCU)は8月9日、同大学が半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)との産学連携による半導体人材育成の取り組みとして中高生向けに実施している「半導体ポピュラーサイエンスプロジェクト(Semiconductor Popular Science Project)」の成果について発表した。

中高生向けの授業
(出典:NYCU)

プロジェクトでは、新竹女子高級中学校、新竹高級中学校、実験高級中学校での講義と生徒による展示会後、展示会に参加した高校生が新竹市の中学校でゲストスピーカーとして講義を行った。

このイベントは、半導体に関するポピュラーサイエンス教育の新たなマイルストーンになるとともに、草の根レベルから人材を育成することによって半導体分野の人材チェーンを構築するという目標に向けた重要な一歩となる。

自らもこれらのイベントに積極的に参加したNYCUのチェン・チョウ(Chien Chou)副学長は、「本学の重要な役割の1つは、半導体などの台湾のハイテク産業の発展において『推進役』と『かじ取り役』を務めることである」と述べた。

NYCUは、高等教育と中等教育の両方で半導体ポピュラーサイエンスの講座や講義を先導することによって、「モノの人工知能(AIoT)」のための確固たる基盤を確立することを目指している。戦略的に知識を普及し、生徒の関心を育成するための取り組みやパートナーシップを通じ、NYCUは台湾のハイテク産業の発展に貢献し、さまざまな分野における技術力を強化することに努めている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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