【AsianScientist】「アジアの科学者100人」選考委員、東北大・西原教授らに委嘱

「アジアの科学者100人」の選考委員は、シンガポールのAsian Scientist Magazine(ASM)がアジアの優れた科学者 100 人を選ぶにあたり、選考プロセスにおける多様性と公平性の維持を支えてくれる。(2024年1月12日公開)

Asian Scientist Magazine(ASM)はこのほど、2023-24年度の「アジアの科学者100人」を選考する国際アドバイザリー委員会のメンバーを決めた。この委員会は、各分野を率い、将来を担うアジアの若手研究者を指導する科学者たちから構成されている。

ASMはアジアのSTEM分野で最も優れた科学者と業界リーダー100人のリストを細心の注意を払い作成し始めてから9年目になる。アドバイザリー委員会の役目は科学者を選び、発表前にリストを確認し、フィードバックを提供することである。委員会のおかげでASMはアジアで最も優れた科学者たちに焦点を当て、多様性と公平性を保ち選考することができる。

2023-24年度の「100人」の受賞資格は、2023年に国内または国際的な賞を受賞した科学者らだ。このほか、「100人」は、各分野で多大な貢献をした個人、またはアジアの STEM 分野の学術界や産業界で理想的なリーダーシップを発揮した個人も表彰の対象としている。

ASMを発行するワイルドタイプ・メディア・グループ(Wildtype Media Group、本社・シンガポール)の最高経営責任者であるジュリアナ・チャン (Juliana Chan) 氏は、「『アジアの科学者100人』はアジアにおける最も優れた研究者をたたえ、彼らの多様性を反映するため、私たちはこのリストに真剣に取り組み、選考プロセスに細心の注意を払っています。国際アドバイザリー委員会がこの取り組みを支えてくれることに感謝しています」と述べた。

ASMのアンクル・パリワル (Ankur Paliwal) 編集主幹は、「この素晴らしいアドバイザリー委員会と仕事ができ、とても喜ばしく思います。委員会はアジアの最高の科学者とその研究に光を当てる手助けをしてくれるのです」と語った。

「アジアの科学者100人」国際アドバイザリー委員会のメンバー
  氏名 所属 国・地域
1 アニダ・シンハ
(Aninda Sinha)
インド理科大学院教授 インド
2 アルニー・ティティハニャノント
(Arunee Thitithanyanont)
マヒドン大学准教授 タイ
3 ブシュラ・アティーク
(Bushra Ateeq)
インド工科大学カーンプル校教授 インド
4 チェオン・ソク・チン
(Cheong Sok Ching)
国立がんセンター頭頸部がん研究所シニアグループリーダー マレーシア
5 チャンピカ・エラワラ
(Champika Ellawala)
ルフナ大学環境工学上級講師 スリランカ
6 エリカ・フィレ・T・レガラ
(Erika Fille T. Legara)
アジア経営大学院准教授 フィリピン
7 西原洋知
(Hirotomo Nishihara)
東北大学教授 日本
8 ジアン・イン
(Jiang Ying)
北京大学物理学院教授 中国
9 ネニ・シンタワールダニ
(Neni Sintawardani)
国家研究革新庁 (BRIN) 環境工学教授 インドネシア
10 センジュティ・サハ
(Senjuti Saha)
ダッカ小児健康研究財団ディレクター バングラディシュ
11 スピヤ・チャロエンシリワス
(Supiya Charoensiriwath)
タイ国立電子コンピューター技術研究センター 支援技術医療機器リサーチグループ・ディレクター タイ
12 ウォン・ティエン・イン
(Wong Tien Yin)
清華大学(北京)教授 中国
13 イボンヌ・ガオ
(Yvonne Gao)
シンガポール国立大学准教授 シンガポール
14 ジャオ・グオチュン
(Zhao Guochun)
香港大学教授 香港
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