台湾師範大学(NTNU)は2月29日、同大学の技術工学院(College of Technology and Engineering)と半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が提携し、今学期から半導体認定カリキュラムを開始すると発表した。産学協同プログラムを通じ、関連する教科課程と実践的な業界経験を統合することで、台湾の半導体セクターのために熟練した人材を育成することを目指す。
今回の提携に基づき、技術工学院とTSMCは「NTNU×TSMC半導体認定プログラム」を共同開発した。このプログラムは、NTNUの学生であれば専攻に関係なく申し込むことができ、さまざまな分野の学生に半導体の基礎知識を習得させる一方で、実践的なスキルを養うことを目的としている。参加した学生は、TSMCの工場見学や社員研修への参加といった独自のプログラム活動を通じ、貴重な業界体験も得られる。
このプログラムでは、少なくとも5つの必須科目と5つの選択科目を含む15単位を取得する必要がある。注目すべきは、TSMCが独占的に提供する「半導体装置の基礎」科目で、プログラム参加者のみが受講できる。
プログラム修了者には、NTNUとTSMCが共同で発行する「修了証明書」が授与される。証明書の取得者には、TSMCの求人に応募する際の面接の機会が保証される。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部