ドイツでAIと半導体に関する二国間セミナーを開催 台湾NSTC

台湾の国家科学及技術委員会(NSTC)は、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)との科学技術協力協定(STA)に基づき、9月3日・4日にドイツでAIと半導体に関する二国間セミナーを開催したことを報告した。両日とも、NSTCのチェンウェン・ウー(Cheng-Wen Wu)主任委員が出席した。

(出典:NSTC)

この協定は2023年3月に締結されたもので、半導体、リチウム電池、水素エネルギー、AIという4つの重点協力分野を定めた。それ以来、NSTCとBMBFは、関連分野における協力・交流を継続的に推進している。

9月3日にベルリンで開催されたAIに関するセミナーは、台湾AI卓越センター(台湾AICoE)のジェーン・ユンジェン・スウ(Jane Yung-jen Hsu)副主任教授とドイツ人工知能研究センター(DFKI)の創設ディレクター兼チーフ・エグゼクティブ・アドバイザーのヴォルフガング・ウォールスター(Wolfgang Wahlster)氏が共同議長を務めた。セミナーでは、将来の協力の機会について双方が協議し、大規模言語モデルにおける生成AIとAIエッジコンピューティングという2つのトピックに焦点を当てた。

ウー主任委員は、台湾にとってドイツは科学技術協力・交流において欧州で最も緊密なパートナーの一つであると述べ、台湾AICoEとDFKIが協力のための了解覚書に調印したことに感謝の意を表明した。

翌日ドレスデンで開催された半導体に関するセミナーには、台湾とドイツの公式代表と産官学の代表が参加した。NSTCとBMBFは現在、6つの台湾・ドイツチームに共同で資金を拠出し、共同チップ設計研究プロジェクトを実施している。セミナーでは、これら6件のプロジェクトの研究責任者が研究成果を発表し、将来の産業クラスターや関連エコシステム開発について参加者と意見を交換した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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