駐米日本大使を迎え、日米関係や世界の安全保障について対話 米スタンフォード大学

米スタンフォード大学ショレンスタインアジア太平洋研究センター(APARC)は10月3日、APARCジャパンプログラムの主催で9月に在米日本大使館および在サンフランシスコ日本国総領事館の代表団を迎え、日米関係や地域の安全保障、国際法秩序に影響する喫緊の課題について対話を行ったことを報告した。

今回の訪問では、ジャパンプログラム所長の筒井清輝教授の司会により、山田重夫駐米大使や大隅洋総領事ら日本の外交官とスタンフォード大学の教授陣が、日米関係に影響を与える現在の課題、地域と世界の安全保障、日米の学術交流強化の機会を中心にディスカッションした。

また、山田大使と大隅総領事は、スタンフォード大学のような学術機関との連携を深め、日本の学者が世界的な研究エコシステムで活躍できるような環境を培っていきたいとの意向を表明した。これに関連して、大使は科学技術研究における日本の世界的地位の低下に言及し、かつては日本が技術革新をリードしていたものの、日本の研究者が米国をはじめ国際的な研究者と十分に連携していないとの懸念があると述べた。

今回の訪問は、相互理解を促進し、グローバルな課題に取り組む手段として、学術的パートナーシップを引き続き重視し、強固な二国間関係を維持するという日米のコミットメントを再確認する機会となった。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る