台湾経済部、APECエネルギー大臣会合で「公正なエネルギー転換」事例を紹介

台湾経済部エネルギー局(Bureau of Energy, Ministry of Economic Affairs: MOEA)は10月1日、MOEAのチャンチ・チェン(Chern-chyi Chen)副部長が8月にペルーのリマで開催された第14回APEC(アジア太平洋経済協力)エネルギー大臣会合に出席し、台湾の再生可能エネルギー開発の成果や公正なエネルギー転換の事例、水素エネルギー開発の目標を紹介したことを報告した。

(出典:台湾経済部エネルギー局)

8月15日・16日に開催された会合では、出席したすべてのメンバーエコノミーが、「公正なエネルギー転換へのイニシアチブ(Just Energy Transition Initiative)」の発足を歓迎する共同閣僚声明を発表することで合意した。また、「アジア太平洋地域におけるクリーン水素および低炭素水素政策の枠組みを策定・実施するためのAPEC政策ガイダンス」を承認した。

チェン副部長は、「APEC地域全体におけるエネルギー転換の推進」に関する議論の中で、台湾が公正なエネルギー転換の重要性を認識していることに言及した。また、政府がグリーン経済を推進し、新たな雇用機会を創出するために、養殖池の上に太陽光パネルを設置する革新的な「漁電共生」政策を導入していることを紹介した。

さらにチェン副部長は、水素開発の政策と行動に関する議論において、製造業が経済発展の要である台湾では、製造工程において水素を使用することがネットゼロにつながると述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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