台湾の工業技術研究院(ITRI)は11月18日、国際的なイノベーション・エコシステムのコミュニティであるハイレベルフォーラム(High Level Forum:HLF)の2024年サミットを、台湾のシリコンバレーとして知られる新竹で開催したことを報告した。
(提供:ITRI)
「レジリエントな社会のためのイノベーション・エコシステム」をテーマに掲げた今年のサミットでは、地政学的シフトから人口動態の変化まで、新たな世界的課題に対する社会のレジリエンス強化が取り上げられた。米国、カナダ、フランス、フィンランド、スウェーデン、イスラエル、日本、タイ、台湾など20カ国から、産業界のリーダー、学術研究者、研究専門家らが集まり、イノベーションを通じた解決策を探った。
ITRIのシニアバイスプレジデントであり2024年サミットの共同議長のスティーブン・スー(Stephen Su)氏は、「台湾は、半導体産業におけるその強固な基盤により、世界のレジリエントな成長の重要な原動力となっている」と述べ、長年にわたる国際協力を通じ、ITRIがグローバルサプライチェーンにおける台湾の役割強化と継続的なイノベーションによる産業界の活性化に尽力していることを強調した。
サミットでは、半導体と人工知能(AI)における台湾の強みにスポットライトが当てられ、レジリエンスに関する活発な議論が展開された。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部