台湾の陽明交通大学(NYCU)は、日本の東北大学との間で半導体分野における協力関係を強化する了解覚書(MoU)を更新したと発表した。2005年の提携以来、半導体分野をリードする両大学は20年近くにわたり多面的な協力関係を築いてきている。
(出典:NYCU)
東北大学の冨永悌二総長と仙台市の木村賢治朗経済局長を団長とする15名の代表団がNYCUを訪問し、国家発展委員会(NDC)副主任委員のファン-グァン・ジァン(Fang-Guan Jan)氏やエイサー共同創業者のケン・タイ(Ken Tai)氏らの立ち会いの下で署名が行われた。今回更新された了解覚書には、教職員・学生交流、デュアルディグリープログラム、共同研究施設、産学連携イニシアチブなどが盛り込まれた。また、科学技術の発展と産業イノベーションを目的とした「台日共同基金」の設立も含まれている。
代表団は滞在中、客家文化学院を見学したほか、光復キャンパスで半導体プロセスと量子材料技術に関してディスカッションを行った。また、医療専門家である冨永総長は博愛キャンパスを訪問し、半導体や人工知能(AI)、情報通信技術の医療分野への応用について知見を共有した。
(2024年11月29日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部