アラブ首長国連邦と持続可能な人材育成フォーラムを開催 台湾師範大学

台湾師範大学(NTNU)は5月12日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブドゥル・アジズ・アル・ヌアイミ(Abdul Aziz Al Nuaimi)殿下らを迎え、5月6日に「大学人材育成における変革の視点」国際フォーラムを開催したと発表した。

本フォーラムには、UAEの青年代表団11名とともに、台湾大学(NTU)、台湾科技大学(NTUST)から成る台湾大学系統(NTUシステム)の教職員と学生が参加した。テーマは「持続可能な変革に向けた大学の人材育成」で、グローバル競争力、社会貢献、技術革新の視点から議論が交わされた。NTNUのウー・チェンチー(Cheng-Chih Wu)学長は、UAE訪問経験のある学生との交流が本フォーラムの基盤となったと述べ、ヌアイミ殿下らの訪問に謝意を示した。続いて、NTNU持続可能開発センターのチャン・ツーチャオ(Tzu-Chau Chang)センター長が、グローバル・コンピテンシー、社会参加、技術革新の三要素を統合した教育戦略を紹介した。

基調講演で同殿下は、「教育は持続可能な未来を築く力であり、若者は将来のリーダーです。共に未来を創るには行動が不可欠です」と語り、台湾との教育協力への期待を表明した。UAE代表団のサリム(Salim)博士らも、持続可能性が国家戦略であることを紹介し、前向きな思考の重要性を訴えた。NTNUのファン・ウェイタ(Wei-Ta Fang)教授は、国際的カリキュラムの整備とSDGsの統合を提言し、NTUのトン・チンピン(Ching-Pin Tung)教授は、地域連携や市民研究による学びを強調した。さらにNTUSTのクオ・ツァイチー(Tsai-Chi Kuo)教授は、創造性と起業家精神の重要性を語った。訪問団はキャンパスツアーにも参加し、体操施設、音楽学部、アートフェスティバルを視察した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る