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国立地震工学研究センター

研究機関の概要

所在国 台湾
日本語表記 国立地震工学研究センター
英語表記 National Center for Research on Earthquake Engineering
現地語表記 國家地震工程研究中心
主管省庁・部局 科技部
本部所在地 台北実験室:台北市大安區辛亥路三段200號
キャンパス所在地 台南実験室
土地・建物等の面積(㎡) 20,491(台北実験室建物面積) 29,262(台南実験室敷地面積) 4,142(台南実験室建物面積)
ウェブサイト https://www.ncree.narl.org.tw/home
ニュースページ https://www.ncree.narl.org.tw/news/index
予算(ドル) 10,924,023 ※2022年3月末換算
創立年 1998年

沿革

行政院国家科学委員会は、台湾における地震科学技術の研究開発を効果的に推進するため、国立地震工学研究センターを国立台湾大学構内に設立することを決定した。準備期間を経て、1998年にセンターの研究棟が正式にオープンした。2003年、センターは行政院国家科学委員会の一部門から、コンソーシアム型の財団法人組織へと変貌を遂げた。2017年、台南市歸仁區の成功大学キャンパス内に、活断層耐震技術開発のための第二研究室が開設された。

組織・人員

組織

研究部門
建築部門 橋梁部門 地球科学・地盤工学部門 設備・パイプライン部門 構造監視・制御部門 地震シミュレーション部門

事務・技術支援部門および財務・会計部門
台北実験技術部門 台南実験技術部門 情報技術部門 行政サービス部門 企画推進部門

研究者数

69人

研究支援者数

63人

研究活動

代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など

・2018年花蓮地震で観測された特殊な断層直下地震動信号に関する京都大学防災研究所との共同研究
・ニュージーランド・オークランド大学との近接型倒壊防止技術開発に関する共同研究
・国立台湾大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、ミシガン大学アナーバー校と共同で、高い軸力と地震横力を受ける2階建て構造物の1階部分の鉄骨柱の地震時挙動に関する研究を実施

研究機関の特徴

近年、地震工学の減災戦略の世界的な潮流は、「大きな地震で構造物が倒れない、小さな地震で被害が出ない」という基本的な対策から、「地震後の機能維持」、さらに最近では「地震後の国土強靭性の強化」へと進化している。 センターは、コア技術と設備の充実を図るとともに、国内の産官学が一体となって、「耐震設計・評価・補強」、「状態シミュレーション・リスク評価」、「安全監視・早期警報」の3つの軸で研究開発を行い、その成果を国全体の耐震性能向上に活かし、「地震に強い持続可能な住まいづくり」という長期目標の達成を目指していいる。
研究開発、サービス、トレーニングを提供し、台湾における地震の被害と影響を軽減するために、センターは、実験施設、実験方法、分析技術、地震関連データベースの能力を活用し、台湾の関連研究人材を統合・育成し、国際協力チャンネルを強化して地震工学研究の国際センターとなることを目指す。
センターのミッションは以下の通りである。
1.地震工学の学術研究開発を支援するため、地震工学に関する共同実験施設や関連データベースを運用すること。
2.リスクマネジメントに関する研究・サービスプラットフォームを構築し、地震防災計画・対応に関する情報を提供すること。
3. 耐震工学研究のパイオニアとして、耐震設計評価・補強技術の高度化・実用化を推進すること。
4. 地震工学における産学連携の架け橋となり、技術革新と知識の普及をリードすること。

その他

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