国立加速器放射線研究センター
研究機関の概要
所在国 | 台湾 |
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日本語表記 | 国立加速器放射線研究センター |
英語表記 | National Synchrotron Radiation Research Center (NSRRC) |
現地語表記 | 財團法人國家同步輻射研究中心 |
主管省庁・部局 | 科技部 |
本部所在地 | 新竹市科學園區新安路101號 |
キャンパス所在地 | - |
土地・建物等の面積(㎡) | 140,000 |
ウェブサイト | https://www.nsrrc.org.tw/english/index.aspx |
ニュースページ | https://www.nsrrc.org.tw/english/news.aspx |
予算(ドル) | 68,805,945 ※2022年3月末換算 |
創立年 | 2003年 |
沿革
1986年 に「行政院加速器研究センター」が設立される。2003年、「国立加速器放射線研究センター」(NSRRC)に移行。台湾光源(Taiwan Light Source:TLS)と台湾光子源(Taiwan Photon Source:TPS)の2つの放射光実験施設を運用する。
組織・人員
組織
光源セクション 機器開発セクション 実験施設セクション 科学研究セクション 産業利用セクション 管理セクション 放射線および作業安全セクション
研究者数
266人
研究支援者数
58人
研究活動
代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など
・世界で初めて、6~15分足らずで癌を発見できる「赤外線ワックスフィシオレクションキネティクス(Infrared Wax Physisorption Kinetics:iR-WPK)」技術を開発。
・放射光高強度X線タンパク質結晶構造解析と新しい低温電子顕微鏡技術により、蝦白尾症ウイルスの繊細な立体構造とウイルス形成過程を世界で初めて解明。
・恐竜化石に含まれる世界最古の保存状態の良いコラーゲンやヘマタイトの微結晶を、世界で初めて放射光源を用いて非破壊で検出。
研究機関の特徴
科技部(科学技術省)傘下の非営利研究機関であるNSRRCは、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる新竹サイエンスパークにあり、周囲には大手テクノロジー企業や半導体工場が立ち並び、国立清華大学や国立交通大学にも隣接している。付随する「台湾光源(TLS)」と「台湾光子源(TPS)」の2つの加速器光源とビームライン実験施設は、台湾最大の大型共用実験施設である。 1993年10月に供用を開始した台湾光子源は、アジアで初めて、世界でも3番目に完成した第3世代の放射光施設で、電子ビームエネルギーは15億電子ボルト、周長は120メートルである。 超低ビーム分散型蓄積リング、30億電子ボルトの電子ビームエネルギー、518.4メートルの円周、軟X線と硬X線の最適なエネルギーバンド範囲を備えている。 また、国際協力協定により、日本のSPring-8の硬X線ビームライン2本とオーストラリアの原子力科学技術機構(ANSTO)の冷中性子3軸エネルギースペクトロメーターの運用を担当している。
NSRRCは、最新の実験施設と技術を備えており、世界中の研究者が実験プログラムの申請と審査を通じて、科学研究のためにセンターの実験施設を利用することができる。 毎年、国内外から2,000人以上の研究者が、基礎科学研究と最先端の技術革新のためにセンターを訪れる世界有数の放射光実験施設の一つである。
その他
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