森林産品研究所(FPRDI)
研究機関の概要
所在国 | フィリピン |
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日本語表記 | 森林産品研究所(FPRDI) |
英語表記 | Forest Products Research and Development Institute (DOST-FPRDI) |
現地語表記 | Forest Products Research and Development Institute (DOST-FPRDI) |
主管省庁・部局 | 科学技術省 |
本部所在地 | Narra Rd., Forestry Campus, University of the Philippines Los Baños Campus, College, Laguna, 4031 |
キャンパス所在地 | - |
土地・建物等の面積(㎡) | - |
ウェブサイト | https://fprdi.dost.gov.ph/ |
ニュースページ | https://fprdi.dost.gov.ph/ |
予算(ドル) | 4,340,538 ※2022年3月末換算 |
創立年 | 1954年 |
沿革
科学技術省(DOST)森林産品研究所(FPRDI)は、1954年に当時の林業局傘下の森林産品研究所(FPL)として設立された。設立当初から現在まで、フィリピン大学ロスバニョス校森林天然資源学部(UPLBCFNR)のキャンパス内に本部を置く。研究所は、木材資源と非木材林産物の利用に関する技術と情報を提供するために設立された。
組織・人員
組織
所長 計画責任者 主幹研究員
【研究部門】物質科学部(MSD) 技術イノベーション部(TID) 技術サービス部(TSD)
【管理部門】財政・管理部
研究者数
172人
研究支援者数
-
研究活動
代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など
COVID-19の感染拡大を受け、フィリピンの森林資源の利用可能性を追求し開発した、以下の個人用保護具(PPE)の量産と配布を行った。すなわち、FPRDIが開発した竹製の顔面シールド(BFFS)、耐久性のあるペーパータオルから作られた使い捨てのマスク、抗菌性ハンドソープ(竹炭を原料とした液体・固形石鹸)、竹とアバカを使った手指消毒剤ディスペンサー、植物性オイルをブレンドした抗菌剤などである。
近年におけるその他の研究開発と関連する主要な活動としては、竹の加工と産業利用、天然ゴムの滲出液と木材利用、乾燥技術の革新、森林製品ナノテクノロジー、ヒューマンセキュリティと防衛研究開発に関する研究、およびFPRDI試験所のアップグレードなどがある。
研究機関の特徴
FPRDIの主要な任務は以下の通りである。
木材および非木材林産物に関する研究開発/技術移転/技術サービスおよびトレーニングの提供
機関のミッションは、林産物の効率的な利用に関する適切な技術や情報を生み出し、改善し、移転することにより、国内および世界市場における地域産業の競争力を高め、一般市民の利益につなげることである。ビジョンとして、林産物の利用研究、開発、技術移転における卓越したリーダーであり、センターであることを掲げる。
機関の目標は、①生産技術の開発に不可欠な森林由来の材料に関する科学的知識を創出すること、②環境にやさしい林産物の国際競争力を確保すること、③既存の森林関連産業の効率と効果を高め、新しい企業の設立を支援することである。
上記の目標を果たすため、FPRDIは以下の機能を提供している。
林産物の適切な識別、特性、用途、加工、保護に関する研究を行い、その有用性、品質、サービス性、経済的価値を向上させること。/創出された技術を特定の顧客のために商品化し、産業界やその他の林産物利用者に技術情報を提供すること。/林産物の等級規則、仕様、品質基準を策定し、普及させること。/林産物使用産業に対し、製品の品質向上、効率化、 生産性向上のためのコンサルティングや技術支援を行うこと。/産業労働者の技能や能力を向上させるための技術研修プログラムを実施すること。/固有の森林資源の利用を通じて、生産能力を促進し、農村コミュニティに生計の機会を創出すること。/林産物の特性、最終用途、加工、保護に関する技術情報および研究結果のアーカイブを維持し、林産物利用産業および一般市民のために情報を提供すること。
その他
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